Q1 | パソコン用メモリには、どんな種類があるのですか。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
A1 | メモリの分類の仕方として、モジュールの形状(ピンの数)で区分する方法とチップのタイプで区分する方法が考えられます。 それに基づき分類したのが次の表です。 |
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次にチップの種類ごとにメモリの区分を示す。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1) | F.P.DRAM | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
F.P.DRAMは、初期のPentiumマシンに採用されていたメモリモジュールです。 もちろん現在のマシンでは採用されていません。 このタイプは、SIMMモジュールとなります。 F.P.DRAMを区分するには次のようにパリティの有無とアクセス速度があります。 |
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パリティの有無は、マシン本体がパリティ付メモリが必要な場合は、パリティ付メモリを搭載し、パリティが必要のないマシンでは、どちらのメモリを使ってもよい。 ただしパリティありとパリティなしのメモリは、混在させない方がよいといわれている。 ただし、実際にやってみると問題はなかったが。 アクセス速度は、たいていが60nsである。 Pentium以降のマシンの場合、SIMMを増設する際は必ず2枚組で増設しないといけない。 これは、SIMMが32ビット幅のデータバスしか持っていないので、64ビット幅を確保するためである。 中には、4本組で増設しなければならないマシンもある。 |
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2) | EDO DRAM | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
EDO DRAMは、F.P.DRAMをより高速化したメモリモジュールです。 このタイプは、SIMMモジュールとなります。 現在のマシンでは採用されていません。 EDO DRAMを区分するには次のようにECCの有無とアクセス速度があります。 |
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ECCの有無は、マシン本体がECCメモリが必要な場合は、ECC対応メモリを搭載し、ECC対応でないマシンでは、どちらのメモリを使ってもよい。 ただしECC対応ありとECC対応なしのメモリは、混在させない方がよい。 アクセス速度は、たいていが60nsである。 SIMMを増設する際は必ず2枚組で増設しないといけない。 |
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3) | SDRAM | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
SDRAMは、従来型のメモリモジュールですが、新規に販売されているマザーボードではほとんど採用されていません。 このタイプは、DIMMモジュールとなりますが、S.O.DIMMという少し小振りのモジュールのタイプも存在します。 SDRAMを区分するには次のようにメモリクロック、ベースクロック、ECC対応の有無、CLがあります。 |
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メモリクロックが2クロックのモジュールは、初期のDIMMで存在したが現在のマシンは、すべて4クロックに対応している。この場合、お互いに互換性は全くないので注意が必要である。 ベースクロックは、マザーボードの外部クロックに合わせたモジュールを選ばないといけないが、外部クロックよりベースクロックが高いモジュールを使うのはかまわない。 逆にマザーボードの外部クロックが100MHzなのに66MHz対応のメモリを使うことはできない。 ECCの有無は、マシン本体がECCメモリが必要な場合は、ECC対応メモリを搭載し、ECC対応でないマシンでは、どちらのメモリを使ってもよい。 ただしECC対応ありとECC対応なしのメモリは、混在させない方がよい。 CL(CAS Latency)は、メモリアクセスのタイミングを示し、CL2の方が性能は上である。 これもマザーボードがCL2に対応しているのにCL3のモジュールを使うことはできないが、逆はかまわない。つまりCL2のモジュールであれば問題ないということである。 |
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4) | DDR SDRAM | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
比較的最近登場したメモリですが、現在の主流です。 このタイプは、DDR DIMMに対応しています。 SDRAM用のマザーには対応しないので注意が必要ですが、最近のマザーボードはほとんどこのタイプといってもいいでしょう。 パフォーマンス的にも性能向上がめざましく、DDR400(PC3200)も登場しています。 このタイプのメモリは、従来のSDRAMに比べてアクセスタイミングを立ち上がりと立ち下がりの両方でリードライトするようにしたもので、従来のSDRAMは、立ち上がりの時だけアクセスできたから、単純に考えてもアクセス回数が2倍になるのである。 |
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5) | DirectRDRAM | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
DirectRDRAMは、最新のアーキテクチャーとして最近登場したメモリであるが、最近ではあまりお目にかかれません。 このモジュールは、RIMMに対応しています。 DirectRDRAMは、メモリ転送クロックがたいへん高速であるのが特徴で従来のSDRAMに比べても約2倍の転送能力を持っている。 もうひとつの特徴は、データの流れが一方通行であることで、そのため空きのスロットにもダミーモジュール(C-RIMM)を装着する必要があることです。 このRIMMモジュールは、たいへん高価な上に対応チップセットが少なく(i820など)あまり普及していないのが現状です。 DirectRDRAMの区分は、アクセス速度、ECC対応の有無があります。 |
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RIMMでは、アクセス速度が異なるモジュールを混在させることはできない。 必ず本体に対応するモジュールで同一のものを装着する必要がある。 現在のメーカ製パソコンは、すべてECC対応になっているので、増設する場合にはECC対応モジュールを使うべきである。 |
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6) | DDR2 SDRAM | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
DDR SDRAMを高速化したSDRAMの規格である。DDRよりも高速で動作電圧もDDRに比べて低いため消費電力も少ない。しかしDDRとの互換性はない。言うまでもないが現在の主流である。 DDR2は4ビットのプリフェッチ機能(CPUがデータを必要とする前にメモリから先読みして取り出す機能)を持っていて、外部クロックに内部クロックの2倍のクロックを用いているので、同一クロックで動作するDDR SDRAMの2倍、SDRAMの4倍のデータ転送速度を得ることができる。 |
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