広島電鉄宮島線 広電廿日市駅
広電廿日市(ひろでんはつかいち)
山陽女学園前広電廿日市廿日市市役所前
所在地 広島県廿日市市廿日市二丁目1-25
駅番号 M32
所属事業者 広島電鉄
所属路線 宮島線
キロ程 9.9km(広電西広島起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員 3,455人/日(2019年)
開業年月日 1924年(大正13年)4月6日
乗換 廿日市駅(山陽本線)
広電廿日市駅
広電廿日市駅
3950形電車 渡り線があります
3950形電車 渡り線があります
広電廿日市駅は、広島県廿日市市廿日市二丁目にある広島電鉄宮島線の駅です。駅番号はM32。
1923年(大正12年)に己斐町駅から草津町駅までの区間が開通した宮島線は、1924年(大正13年)にさらに路線を延伸しています。当駅はこの延伸に際し、路線の終点として開業した駅です。駅名については当初、近くの山に天満宮が祀られていたことから天神下駅と命名される予定でしたが、廿日市町駅として開業しています。
開業の翌年には当駅からさらに路線が延伸し、地御前まで開通しています。路線が全通したのは1931年(昭和6年)のことであり、当駅は全通と同じ日に電車廿日市駅とその名を改めています。
宮島線は全線複線にて開通していますが、太平洋戦争下の1944年(昭和19年)には当駅から電車宮島駅までの区間で下り線のレールが撤去され単線に変更されています。これは当時広島市内で建設中だった皆実線用のレールを資材不足の中調達する必要があったためで、利用者が比較的僅少であった同区間のレールを流用することで皆実線は同年末の開通へとこぎつけています。線路は戦後の1950年(昭和25年)に複線へと戻されています。
1961年(昭和36年)には、国鉄(当時)廿日市駅と区別するため駅名が広電廿日市駅に変更されています。 1960年代、70年代には上り線ホームに面して側線があった。
開業以来、駅には木造の駅舎が併設されていましたが、駅前の整備事業によりホームが移設されることを受けて2012年(平成24年)に解体されています。解体前の同年9月には駅舎の「さよならイベント」が有志により執り行われた。駅前の整備事業は北にある廿日市駅周辺地区の再開発に合わせて進行し、翌2013年(平成25年)8月には駅南側にロータリーが完成しています。ホームは約50メートル東に移され、新たに待合室が設けられています。
当駅は2面2線の地上駅となっています。路線の起点から見て左側に広電宮島口駅方面へ向かう下りホーム、右側に広電西広島駅方面へ向かう上りホームが設置されています。駅構内は全面バリアフリーとなっており、南口(下りホーム側)にはトイレと待合室が設置されています。待合室は鉄骨平屋で、壁面には廿日市市内で産出した杉材を使用しています。駅の南北には無料の駐輪場が設置されています。 山陽女学園前駅寄りの線路にはポイントがあります。 2012年までは駅舎が存続していて、板張りと漆喰の壁、黒瓦の屋根を備えた木造平屋の駅舎であり、開業から戦前の改修工事を経て88年間にわたり使用されています。広島電鉄で最後まで残された木造駅舎で、窓口業務が2005年に終了した後も出札窓口や改札口は往時のまま残されていましたが、駅周辺の整備事業に伴い解体されています。解体前に開催されたさよならイベントでは写真パネルが展示され、記念の入場証明券が発行されています。

1924年(大正13年)4月6日 - 宮島線の草津町 - 廿日市町間が開通し、廿日市町駅として開業。駅舎が設置される。
1925年(大正14年)7月15日 - 宮島線の廿日市町 - 地御前終点間が開通。
1931年(昭和6年)2月1日 - 電車廿日市駅に改称。
1944年(昭和19年)7月21日 - 皆実線敷設のため、電車廿日市 - 電車宮島間の下り線を撤去し、当駅以西が単線となる。
1950年(昭和25年)7月24日 - 宮島線全線複線に戻る。
1961年(昭和36年)6月1日 - 広電廿日市駅に改称。
1981年(昭和56年)1月31日 - ホームを改良。
1988年(昭和63年)5月15日 - 朝ラッシュ時を除き、無人駅となる。
1999年(平成11年)8月17日 - 朝ラッシュ時の当駅折り返し電車の設定が廃止となる。
2004年(平成16年)4月 - 定期券窓口での常備券の取扱いを終了。
2005年(平成17年)12月1日 - 定期券窓口を閉鎖。
2009年(平成21年)10月26日 - ダイヤ改正により、平日ダイヤを中心に土曜ダイヤ・休日ダイヤにも朝ラッシュ時の折り返し電車が再び設定される。
2012年(平成24年)9月8日 - 旧駅舎のさよならイベントが開催される。
10月15日 - 旧駅舎の解体および新駅の工事作業が開始。
2013年(平成25年)8月 - 駅南側にロータリーが新設される。
12月2日 - 廿日市さくらバス東循環佐方ルートが乗り入れ開始。同時に待合室も利用が開始される。
2022年(令和4年)3月22日 - 広島駅前発広電宮島口駅行きの終電が当駅までに短縮される。